ローマ皇帝の第14代皇帝であるハドリアヌス帝が建てたといわれている巨大な別荘の跡がヴィッラ・アドリアーナになります。2世紀ごろに建てられた建築物になり、この後に建てられた建築物はこのヴィッラ・アドリアーナのデザインを真似て造られたといわれるほど、古典芸術の良さを合わせて造られています。
ヴィッラ・アドリアーナは1999年に文化遺産として世界遺産に登録されています。ハドリアヌス帝は旅行好きで芸術を愛した皇帝として知られています。その皇帝が夢であった別荘を作り上げたのです。
ハドリアヌス帝が旅行した、エジプトやギリシャなどの場所を思い起こすことのできる神殿や建物などが多く残っています。ローマの共同浴場、セラピス神殿、図書館、アカデミア、ヒッポドロームなど、まさにパックス・ロマーナと呼ぶのにふさわしいスケールになります。
このヴィッラ・アドリアーナはローマの北東部30キロに位置するティボリから6キロの場所にあり、70ヘクタールほどの巨大な別荘遺跡になります。かつてのローマ五賢帝の一人として数えられているハドリアヌス帝の別荘ということで、その素晴らしさがこの建物から伝わってきます。
皇帝の死後は、この場所は後継者などによって利用し続けられていました。しかし時がたつにつれて、建物に使われていた高価な宝石や大理石、彫刻などが運び出されて廃墟となっていきます。
ヴィッラ・アドリアーナの発掘作業は昔から行われていましたが、まだ全てが終わったわけではありません。広大な敷地を発掘するために多くの時間を費やすため、発掘作業は今もなお行われています。
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