イタリアの世界遺産webホーム南イタリアの世界遺産 デル・モンテ城

デル・モンテ城

デル・モンテ城はプーリア州バーリ県のアンドリアにある、標高540メートルの大地にたたずむ白い城である。青空に浮かんでいるような城は美しさを醸し出していますが、もともとこの城の建築の目的や使用方法がいまだにわかっていません。しかし、軍事目的や居住地としてではなく、客をもてなすために利用していたという説が濃厚です。

世界遺産には文化遺産として1996年に登録されています。8角形でできた城は、中庭も8角形になっており、8つのコーナーにはそれぞれ8角形をした塔が聳え立っています。8という数字は、イスラム世界では天国を表す数字だと言われており、また城の位置が当時のキリスト教の拠点であったシャルトルとイスラム教のメッカの直線上にあることから、建築者のフリードリヒ2世はイスラム教への理解を示していたとも考えられています。

フリードリヒ2世は1220年に神聖ローマ皇帝となり、1229年に十字軍遠征の指揮を執りました。そしてイスラムとの和平交渉に成功して、血を流すことなくエルサレムを奪還しました。エルサレムの王としての戴冠を成し遂げた唯一の皇帝になります。

南イタリアにはフリードリヒ2世が建てたり改修した城が200件以上残っており、その中でもデル・モンテ城は彼が造った最後の建築物になります。

城の内部の装飾などもイスラム色を感じさせるものが多く、フリードリヒ2世はイスラム文化の影響を受けていたようです。現在は2階層のこの城の1階部分が博物館となっており、中世の生活などを紹介すると共に当時の王冠や陶器、鎧なども展示されています。


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